黒いTOY

#471: メタラス (電光超人グリッドマン)

メタラス 電光超人グリッドマン 電光ヒーローコレクション 1993 TAKARA
電光超人グリッドマン – 電光ヒーローコレクション – メタラス – TAKARA (1993)

2010年頃までのオモチャ屋では定番の光景だった「化粧箱入りのヒーロー」と「裸状態にタグ付きの怪獣」ソフビは誰もが知っているウルトラ怪獣シリーズ(バンダイ)の販売方法だが、このスタイルをそのままトレースしていたのが1993年にタカラ社が発売した特撮番組「電光超人グリッドマン」のソフビ人形「電光ヒーローコレクション」だ。怪獣はバンダイのものより一回り小さく造形されてはいたが、酷似販売が功を奏したのか(?)国内のあらゆる会社から発売されていたヒーロー系ソフビの中でもウルトラ怪獣シリーズに次ぐ商品点数をリリースすることに成功したシリーズだった。
写真のメタラスは複雑な家庭環境で育った為に歪んだ性格になってしまった本編の悪役・藤堂武史が親の愛情が得られない腹いせに金を使って人類を混乱させようと産み出した怪獣(注)。スーパーマーケットなどのレジ管理システムに侵入して顧客のカード残高を改変し、所持金が突然増えたと喜ぶ人間に豪遊させた挙句にレジを爆破するという「恐怖の買い物ゲーム」の実行犯として暗躍した。

電光超人グリッドマン メタラス

(注) グリッドマンに登場する怪獣はいずれも武史の歪んだ心が誕生の原因だが、いざグリッドマンとの戦闘となるとそのいきさつはどうでもよくなる傾向が多く、本メタラスも「純粋な格好良さ」が評価されたグリッドマン怪獣の中でも1、2を争う人気怪獣だ。

 

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