黒いTOY

#467: オニイトマキエイ (シーバトロン)

蒼海の勇者 シーバトロンACE オニイトマキエイ 2018 ザ・アクセス
蒼海の勇者 シーバトロンACE – オニイトマキエイ – ザ・アクセス (2018)

フックトイの雄ザ・アクセス社が好事家たちをアッと驚かせたダイオウグソクムシ(型変形ロボ)の発売。この一発狙いとも取れるキャラクターと同時に開発が進めれていたのが同社の社長曰く「安パイの保険(※原文ママ)」のオニイトマキエイだ。開発中は「マンタ」と呼ばれていたこの水棲動物は姿のよく似たエイ(オニイトマキエイ)とマンタ(ナンヨウマンタ)で混同されることが多くそれぞれが別の種族であると公的機関で正式に分類されたのもごく最近の事(注)だそうで、自称「世界一の水族館アイテムメーカー」を目指しているザ・アクセス社でもオニイトマキエイの発売後にそれを知ったくらいだからその認知度は業界内でもまだまだ低いのだろう。(いや、単に同社が適当なだけかもしれない)
過去に何度か製品化の話が持ち上がるも、生物本来の体の薄さが原因で変形ギミックが仕込めず企画倒れになっていたという本製品はある意味グソクムシ以上の気持ちが込められて完成に至ったと言える。その完成度はオニイトマキエイの状態では全く破綻が見られない素晴らしさだが、ガンダム顔と揶揄されるロボット状態に変形のしわ寄せが及んでいる詰めの甘さは良くも悪くもチープトイならではか。

蒼海の勇者 シーバトロンACE オニイトマキエイ 2018 ザ・アクセス
蒼海の勇者 シーバトロンACE オニイトマキエイ 2018 ザ・アクセス

(注) 2009年12月に研究論文が発表されるまでは国内の主要な水族館もマンタ(ナンヨウマンタ)とエイ(オニイトマキエイ)を同一種として同じ水槽で飼育していたそうだ。

 

error: Content is protected !!