黒いTOY

#478: ゴーストライダー (Transformers Crossovers)

トランスフォーマー クロスオーバー ゴーストライダー 2010 Hasbro
Marvel Universe – Transformers Crossovers – Ghost Rider – Hasbro (2010)

1998年に米Toy Biz社から発売されたスパイダーマンのアクションフィギュアに「Shape Shifters」と呼ばれる変形物のシリーズが存在したが、現在の変形物の基礎を築いたのはHasbro社が2006年に始めたスター・ウォーズとトランスフォーマーのコラボ「Star Wars Transformers」であろう。ダース・ベイダーがTIEファイターに変形(トランスフォーム)するという衝撃のデビューからリリースを続けること5年間(2011年)、途中の休止を挟んで2018年には再度復活を果たすという息の長いシリーズとなっており、2008年にはMARVEL社とのコラボレーション「Crossovers」も始まりこちらも2011年までリリースが続いた。
写真のゴーストライダーはCrossoversシリーズ末期の2010年に発売。国内ではとっくに代理店販売が打ち切られ、ラインナップもリデコ・リペイントの水増し品が多くを占めていた同シリーズにおいて結果的に最後の完全新規造形(注)として登場。「アイアンマンとMrファンタスティックの2人がゴーストライダーのパワーの源である魔法エネルギーを有効活用するためにエイリアンのテクノロジーを用いて作ったバトルスーツ」という個性的な設定はさておき、ゴーストライダーを象徴するチョッパー・バイクが変形元となっていたり変形前も後も破綻していない造形だったりと、まるでこれがシリーズの集大成だと言わんばかりの力の入った1体だった。ここまでの物を作れるのであれば続編も!…の気持ちは空しく翌年にシリーズは終結するも、2019年からは「Transformers Collaborative」と称したシリーズが始動し映画作品やアニメ、ミュージシャンといった幅広いジャンルのトランスフォーマーが続々とリリースされコラボ変形の系譜は続いている。

ゴーストライダー トランスフォーマー クロスオーバー 2010 Hasbro

(注) 翌2011年に発売された商品は全て既存品のリデコだった。

 

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