黒いTOY

#419: コブラコマンダー (G.I.ジョー)

コブラコマンダー G.I.Joe 25th Anniversary COBRA COMMANDER CONVENTION Exclusive 2008 Hasbro
G.I. Joe – 25th Anniversary – COBRA LEADER (CONVENTION Exclusive) – Hasbro (2008)

G.I.ジョーの宿敵・コブラが「軍団」になる以前の話…後のコブラコマンダーがまだ青年だった頃、唯一の肉親である兄を交通事故で無くし大きなショックを受けたその青年は復讐のために加害者の暗殺を計画するも失敗、その事がきっかけで家庭は崩壊し路上生活を余儀なくされる事となる。詐欺やネズミ講といった不当な仕事で生計を立てているうちに「自分をこのように扱った社会の構造そのものに全ての問題がある」と思い込むようになった彼はアメリカ全土を回りながら集会を開き、同じく政府や大企業に不信感を覚える仲間達を募っていった。その際に一般人とは一線を画すために被っていたのが青いフードであり、コブラコマンダー誕生の瞬間でもあった。
以上がコミックで描かれたコブラコマンダー誕生のざっくりとしたエピソード。マニア以外にはあまり知られていないが、逆にマニアにはとても貴重な「集会での演説シーン」が世界中のマニアが集まるサンディエゴ・コミックコンベンションの会場限定フィギュアに選ばれたのは必然だったのだろう。頭部は新規で作られたものが採用され、ボディはhasbro社が同時期に展開していた映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの未発表キャラから流用(注)された。
マニアの間ではコブラコマンダーの33番目のバリエーション(version33)として数えられいるが、その中に「全身ブラックのスーツ」(写真)のものと「ブルーのジャケットにカーキのズボン」という2つのカラーバリエーションが存在する珍しいフィギュアでもある。

コブラコマンダー G.I.Joe 25th Anniversary COBRA COMMANDER CONVENTION Exclusive 2008 Hasbro
コブラコマンダー G.I.Joe 25th Anniversary COBRA COMMANDER CONVENTION Exclusive 2008 Hasbro

(注) 「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」(1981)に登場するナチスのエージェント・トートが同素体を利用してフィギュア化される予定だったがhasbroの発売休止宣言によりキャンセル。3年後の2011年にコミコン限定品として販売されたBOXセットにラインナップする形でようやく日の目を見る事となった。

 

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