黒いTOY

#072: カンカラー & ドラゴンブレード (トータルカオス)

トータルカオス カンカラー&ドラゴンブレード 1997 McFARLAN TOYS
Todd McFarlane’s Total Chaos – The Conqueror & Dragon Blade 2-Pack – McFarlane Toys (1997)

原作漫画に登場するキャラクターを立体化していくだけではどうしても行き詰まりが生じてしまう。そこで考案されたのが、原作とは関係の無いオリジナルストーリーを仕立てそこに登場するキャラを立体化するというもの。「トータル・カオス」（Total Chaos）と命名されたそのシリーズはフィギュアをリリースする上で原作の進行を気にすることなく、またデザインの制約も生じなかったため原作者トッド・マクファーレンの動物好きが高じた「フーフ」（サイ）や「ポーチャー」（象）、自社で働く社員をモチーフにした「コーン・ボーイ」など自由気ままなキャラクターが多数生み出された。シリーズは全2弾で幕を閉じたが、クリーチャー加減が行き過ぎて発売中止の騒ぎになった「ゴア」なども話題を呼び、正にTotalでChaosな世界観であった。
写真の2体は米サンタモニカのトイショップ・PUZZULE ZOO別注の限定品として1997年にリリースされたもので、正義の軍団アコードに所属するドラゴン・ブレードと全てが謎につつまれたカンカラーの2体がセットになったもの。特に人気キャラで品薄のカンカラーがこのセットで容易に入手できる事が大きなポイントだった。いずれもフィギュアも個別で発売されていたものとは異なるカラーリング（いわゆるリペイント）が施され、持ちきれないほどの武器パーツが付属する豪華な仕様の商品だ。

 

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