黒いTOY

#040: レーザーダーク (ミクロマン レッドパワーズ)

ミクロマンレッドパワーズ レーザーダーク 2000 TAKARA
ミクロマン – レッドパワーズ – ミクロボーイ ダークセイバー – TAKARA (2000)

平成の世に蘇ったミクロマンのリブート作品「マグネパワーズ」シリーズはフィギュアの腕や足などに仕込まれた磁石によって昭和のミクロマンとは異なる遊びをユーザーに提供したタカラ社の意欲作。TVアニメ化やコミカライズ化、ビデオゲーム化などのメディアミックス展開も行われ復活を盛り上げた。続く「レッドパワーズ」はマグネパワーズの15年後の世界という設定が与えられた新シリーズ。玩具には新たにLEDが搭載され更なる遊びの幅を広げた。
写真のレーザーダークはトイザらス店舗でのみ発売された限定品「ミクロボーイ ダークセイバー」に同梱されていた影の戦士。漫画家・松本久志の手による独自ストーリーのコミカライズ作品(注1)に登場するキャラクターで、悪の科学者ダークK(注2)が作り出した人造ミクロマンという設定。登場時はミクロマン達と敵対していたが、子どもを傷つける事をためらう様に業を煮やした総統アクロイヤーがダークの体内に仕込んだ自爆装置を作動させ爆死…したかに思えたが、トイザらスの店員の手により一命を取り留め(注3)て復活。ミクロマン達とも和解することになったが、チームには属さず一匹狼として自身を裏切ったアクロイヤーの首を狙う道を選んだ。ブラック&スモークのボディに金メッキというパーツ構成が見るからに悪者然としていてカッコイイ。

ミクロマンレッドパワーズ レーザーダーク パッケージ

(注1) コミックボンボン誌上にて1998年~翌99年まで連載。全15話。
(注2) その正体はTVアニメ「小さな巨人ミクロマン」(1999)でミクロマンの協力者だった地球人の小学生・久磁耕平が成長した姿。アクロイヤーに洗脳され産み出したダークは「顔は久磁博士/能力はミクロマン・アーサー」という姿をしており、相対したミクロマン達を驚かせた。
(注3) 漫画本編で描写あり。その突飛な展開は一部のマニアの間で語り草になっているが、実物の玩具がトイザらス限定商品だったのであながち間違ってはいなかった。むしろ漫画上でも読者にタイアップを意識させたかったのだろう。

 

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